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新しい視点で○○○を活動する うつ家族コミュニティ ふらっと

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みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
「うつ家族コミュニティ"ふらっと"」会長の森千秋です。

みなさんは今、ご家族のことで、ご苦労の多い毎日を過ごされていると思います。



私も、夫がうつと診断されてから丸10年が過ぎました。
その間、病状は何度も一進一退を繰り返し、疲れたり希望を持ったりを繰り返しながら暮らしています。
時には、夫とともに互いに視野が狭くなり、互いの価値観をぶつけ合うことが多くなります。妻である私は、日々の生活に追われつつ、うつの家族としてのサポートもせねばならず、離れることのないからだのだるさや不調を、感じるようになりました。そんなときの家庭の雰囲気は良いわけはなく、どんどん、子供たちにも負の空気が広がってしまいます。

このとき、専門家は「家族は見守ってあげてください」といわれますが、ついつい、「本人のために」と思って助言をしたり、代わりに行動しようとしたり、してしまいがちですよね。

思うように本人の回復が見られない。一時良くなったように見えても、あっという間に、後戻り。そんなことの繰り返しに、家族も悩み、やがて焦りを感じ、自分の疲労として心身により積み重なってきます。
そうなると、家族全体の視野が狭くなり、出口が見つからないような感覚にとらわれてしまいます。

家族が状況を深刻に考えすぎたり、本人以上に回復に向けての努力をすることは、実は、本人の回復を遅らせる結果になっていました。
更には、家族自身の健康を損ない、共倒れを招きかねませんでした。
今も、予断は許さない状況にあります。

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私にとって、10年間家族の立場で関わり続けて難しかったのは
「うつである本人が、回復に向けて悩んだり、苦しんだりする姿を見続ける」ということです。

本人が悩むのは当然のこと。

なぜなら、うつ本人は、自分がうつになりやすい状況を体験し、その体験を繰り返し克服することで、うつに対する抵抗力を高め、回復を目指しているからです。


では、家族はどうすればいいのか。
家族としては、本人をサポートする姿勢を崩さないこと。
本人に成り代わって「うつ」を治そうとしないこと。

「本人が苦しんでいるから、私が何とかしてあげなくちゃ!」と考えるのではなく、「本人が苦しいからこそ、本人が希望を失わないように、明かりを灯し続ける」のが望ましいあり方だと思います。

しかし、これを実際にやってみると、ともすると、本人よりも家族がより辛い状況になる。しばらくは家族に頼ればいいと思っている本人を支える立場の家族も、誰かに支えてもらいたいと思うのも当然のことでしょう。でもどんなに親しい人にも、簡単に話せるような内容でもないし・・・。

「ふらっと」は、簡単に人に打ち明けられない話を、みんなで共有できる、コミュニティーの場です。

特に親しくも無く、しかし、同じ悩みを持ち、自分の悩みを「悩みすぎ」「大丈夫だよ」で済ませるような相手ではなく、共感できる人の集まりで、自分の状況を語る。

不思議なことに「そうだよね」「私もですよ」という言葉だけで、「自分だけじゃないんだ」と思えるだけで、少し元気が戻り、本人にも普通に接することができるのです。

日々を暗くしないように。
陽はまたのぼる。
それを信じて、定期的に気軽に集まれる場を提供しています。

家族に対するさまざまな思いを、一人で溜め込まない。
本人を、サポートするための家族のエネルギーを減らさないことで、明日からも家族と健康的に暮らしていきませんか。



うつ家族コミュニティ ふらっと

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横浜メンタルサービスネットワーク

FAX 045-841-2189